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その後、アメリカの社員が言うような方法を採用してみたり、それではいけないと思って日本の方法を採用してみたりと試行錯誤を繰り返し、結局は鹿児島の田舎で両親に教わった、「人間とはどのようにあるべきか」という、日本の京セラの経営と同じ考え方を、アメリカでも貫くことにしました。
人種が違えば言葉も違い、文化的なバックグラウンドも違うといえども、彼らも同じ人間です。ですから、「人間として何が正しいのか」ということを貫く経営を行えばいい、ということに気がついたのです。
「日本ではそれで成功したのだから、アメリカでも成功するはずだ」と信じ、その後はアメリカの幹部社員たちがアメリカの方法を主張しても、頑としてそれを受け入れず、「アメリカの方法や日本の方法というものはないのだ。経営の方法とは、どの国であろうともただ1つしかない。私の言うことにしたがってくれ」と言って、自分の信じた経営を行っていきました。