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「国会前が埋め尽くされている絵を撮らせるな!」…警察によるデモ隊過剰警備の背景に官邸の圧力が!|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

「8月30日は、国会前の車道を開放したことで、人が国会前を埋め尽くしてしまった。それを一部のテレビ局や新聞社が空撮して、大きく報じた。もうあんな絵は撮らせるなと官邸から警察当局に圧力がかかったようだ。デモ隊を歩道に押し込めておけば、街路樹で見えなくなるからね」(警察関係者)


 なんともセコイ作戦だが、官邸はどうやってもデモを小さく見せたいらしい。実際、30日につづく人数が集まった今月14日は、歩道から車道へ人を出させないようにと警官が鉄柵で押さえつけ、警官に混ざって私服の強面の男性(公安関係者だと見られる)が乱暴な口調でデモ参加者を威嚇するなど、明らかに強硬になった。結局、この日は最後、膨れあがる人数を歩道だけでは押さえ込めず、車道をすべて解放することになったが、下手をしたら、死傷者が出かねない危険な状態だった。

 この14日の過剰警備に対し、有志の弁護団からなる「官邸前見守り弁護団」が警視庁に緊急声明を公表。そこにはこうある。


〈そもそも、市民による抗議活動は憲法21条1項「一切の表現の自由」として保障されるところ、政治的表現の自由は民主主義の生命線であって、国政上最大限の尊重を必要とする。一方、警察による警備活動の根拠法は警察法第2条であるが、その2項が「日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる」ことを禁止しているとおり、その規制は国民の生命身体の保護のために必要最小限度のものでなければならない。(中略)
 また、同法2条1項は「警察は、個人の生命、身体の保護に任ずる」とその責務を謳っているが、歩道に参加者を押し込めることは危険であり、車道を参加者に開放することの方がかえって参加者の安全確保に資するものである〉

 だが、この抗議声明は、昨日の警備にはまったく反映されていない。むしろ、14日よりも警備はひどくなっている。


「とくに昨日は強行採決を目論んでいたから、絶対に人が埋め尽くしている絵は撮らせたくなかったんだろう。そのため警察は車道の中心部に人を入れないという方針で動いていた。真ん中がスカスカだったら、印象で『こんなもんか』と人は思うでしょ。それを狙っていたんだろうね。警察がデモに参加しようとやってきた人達を国会前に行かせないように嘘をついて迂回させるのも同じ話。人を分散させて、少しでも集中させたくないということ」(前出・警察関係者)


 昨日は、警察が護送車を配備するため、給水所も救護所も排除されてしまった。これらは安全なデモ運営を行うため、有志の人びとが自主的につづけてきた活動だと聞く。警察は「安全を確保するため」と言いながら、むしろそれと真逆のことをやっているのだ。そもそも、安全をほんとうに確保したいなら、車道を全面開放すれば済む話である。警察は明らかに、人びとの安全確保よりも官邸の意向を気にしてデモの矮小化に力を注いでいる。

 また、昨日の国会前デモでは13人が公務執行妨害で逮捕されたというが、取り締まりの動きも厳しくなっている。


「SEALDsなど、ほとんどの参加者は平和的に抗議行動をしていますから、なかなか摘発できない。それで、公安がセクト系の活動家を挑発して狙い撃ちしているようです。今後はセクトだけでなく、参加している一般市民をターゲットに徹底摘発する、という方針を立てているようです。なにしろ、警察を監督する国家公安委員会の委員長が安倍首相と近いウルトラタカ派山谷えり子さんですからね。山谷さんが直接、指示を出したかどうかは不明ですが、警察官僚たちがその意向を忖度して動いているのは明らかです」(警察庁担当記者)