「オクトーバーフェスト」は、1810年に当時の皇太子の結婚を多くのミュンヘン市民が祝ったことから始まった世界最大のビール祭りで、ことしで182回を迎えています。
東京ドームおよそ9個分の広大な会場には、ドイツの民族衣装を身にまとった人や世界各地の観光客など大勢が訪れ、ミュンヘンのライター市長が用意された地ビールのたるに蛇口を打ち付けて祭りの開始を宣言しました。
ドイツビールは、16世紀に作られた法律で麦芽100%のビールのみ、製造が許されています。会場で売られるビールの価格は年々上昇して、1リットル当たり10.4ユーロ(日本円で1400円余り)ですが、訪れた人たちは上質なコクと香りを持つ本場のドイツビールの味を堪能していました。
一方、ミュンヘンは中東やアフリカからドイツを目指す難民の玄関口にもなっていて、ことしは期間中に、鉄道の駅などで混乱が起こらないよう、警備を強化しているということです。
「オクトーバーフェスト」は来月4日まで開かれ、主催者側では、およそ600万人の人出を見込んでいます。