ホワイトハウスのライス大統領補佐官は21日、翌日から4日間にわたる習近平主席のアメリカへの国賓訪問を前に、ワシントン市内の大学で講演しました。
この中でライス補佐官は、25日に行われる米中首脳会談で、オバマ大統領が、ことし11月末から開かれる地球温暖化対策を巡る国連の会議や、事実上の長距離弾道ミサイルを発射する構えを見せ、核開発を続ける北朝鮮への対応などで、米中両国の連携と協力を確認するという考えを示しました。
その一方、ライス補佐官は、アメリカ国内では企業の重要な情報がハッキングで盗まれ、中国の関与が疑われていることに、いらだちが高まっているとしたうえで、「この問題は米中関係の将来を左右する。サイバー空間での責任ある行動を中国に求めていく」と述べ、サイバーセキュリティーのほか、東シナ海や南シナ海での中国の海洋進出の問題に対して、率直に懸念を伝えるというアメリカ側の方針を明らかにしました。