アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って、沖縄県の翁長知事は、スイスで開かれた国連人権理事会で演説し、計画への反対を訴えたあと、２４日、帰国して、東京の日本外国特派員協会で会見しました。
この中で、翁長知事は、国連人権理事会で政府側が３月に返還された西普天間住宅地区など基地負担の軽減策に触れて反論したことについて、「返還を大きく誇張するような反論であり、大変残念だ」と述べ、アメリカ軍専用施設の大幅な返還ではなく十分な負担軽減には当たらないと批判しました。
そのうえで、翁長知事は、記者が「長期的な法廷闘争になった場合、移設計画を止められるのか」と質問したのに対し、「安倍政権もいちばん長くてあと３年だ。来年は参議院選挙もあり、日本の民意が変わっていくことも十二分にありうる」と述べ、移設計画の阻止に向けて長期的に取り組んでいく考えを示しました。
翁長知事@日本外国特派員協会
スイス・ジュネーブから帰国直後に行った、翁長知事の記者会見の動画が観られます。国連訪問の報告、日本政府の反論への批判、質疑応答も含めてぜひご覧ください。
