ロシア大統領府は24日、プーチン大統領が、同性愛者など性的マイノリティーの人たちがロシアで差別を受けていると批判するイギリスの歌手、エルトン・ジョンさんに電話したことを明らかにしました。
この中でプーチン大統領は、先日、ロシアのコメディアンが大統領のふりをしてジョンさんに電話を入れ、だましたことについて「よくない冗談だが腹を立てないでほしい」と述べたということです。
そして「都合がよいときにジョンさんに会って、どのようなテーマでも話し合う」として、面会を約束したとしています。
プーチン大統領は来週、国連総会が開かれるアメリカを訪れるほか、来月2日にはウクライナ情勢を話し合うためにフランスを訪問する予定ですが、これを前に人権を尊重する姿勢をアピールしたものと受け止められています。
英歌手エルトン・ジョンさん(68)は24日、ロシアのプーチン大統領と電話で会話し、ロシアにおける同性愛者の権利を話し合うための面会を提案された。
ジョンさんは先週、ロシアの2人組コメディアンからプーチン大統領を装ったいたずら電話を受けていたが、今回は同大統領の報道官が本物のプーチン氏がジョンさんに電話をかけたと確認した。
報道官によると、プーチン大統領はジョンさんに対し「ある男ら(コメディアン)があなたにいたずら電話をかけたことは知っているが、腹を立てないでほしい。彼らの行いはもちろん正当化されるようなものではないが、無邪気な人たちなのだ」と語った。
その上で、大統領は日程が合えばジョンさんと面会する用意があると伝えたという。