ニューヨークを訪れているアメリカのオバマ大統領は、２７日、各国の首脳らが参加する国連サミットで演説しました。
この中でオバマ大統領は、２０３０年までの世界の持続的な発展を目指して国連サミットで採択された新しい開発目標について、「アメリカは目標を達成するため責任を果たす。私は闘い続ける」と述べ、社会の格差の解消などに取り組んでいく考えを強調しました。
そのうえで、「すべての国が気候変動の影響を受ける」と述べて、地球温暖化に危機感を示し、ことし１１月末からパリで開かれる国連の会議では新たな対策の枠組みで合意することが必要だと呼びかけました。
また、オバマ大統領は、エイズのまん延を防ぐため、今後２年間で３億ドルを投資する方針などを明らかにしました。
このあと、３日間にわたって開かれた国連サミットは閉幕し、２８日からは国連総会で各国の首脳が、それぞれの外交政策について表明する一般討論演説が行われる予定で、内戦が続くシリアの情勢や、ヨーロッパに流入する難民の問題などを巡ってどのような姿勢が示されるのかが注目されます。
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