発表によりますと、アメリカのケーブルテレビ最大手「コムキャスト」は、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の運営会社「ユー・エス・ジェイ」の発行済み株式のうち、過半数の５１％を外資系の投資銀行などから取得することで合意しました。買収額は１５億ドル（日本円でおよそ１８３０億円）に上るということです。
コムキャストの傘下にある「ＮＢＣユニバーサル」は、アメリカでテーマパークのユニバーサル・スタジオを運営していて、日本のユー・エス・ジェイとはライセンス契約を結んでいます。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、昨年度１年間の来場者数が過去最多の１２７０万人を記録するなど業績が好調で、コムキャストは買収によって成長が見込めるアジアの事業を強化したいとしています。
コムキャストのブライアン・ロバーツ会長兼ＣＥＯは記者会見で、「今後も投資を続けることで、家族が楽しめる新しいアトラクションを提供したい。すばらしい価値を提供すれば、さらに成長できる」と述べました。
一方、ユー・エス・ジェイのグレン・ガンペルＣＥＯは、東京証券取引所に株式を再上場する方針を撤回するとともに、ことし１１月末をめどにＣＥＯを退任する意向を明らかにしました。
