ロナルド・レーガン(9万7000トン)は、アメリカ海軍が保有する10隻の原子力空母の1つで、国内の多くの原子力発電所と同じ加圧水型の原子炉2基を搭載しています。原子力空母として日本に初めて配備されたジョージ・ワシントンが、整備のためことし5月にアメリカ本国に戻る代わりに、新たに配備されることになりました。
ロナルド・レーガンは先月1日、アメリカのサンディエゴを出港し、1日の午前8時半すぎに横須賀基地に到着しました。ロナルド・レーガンは東日本大震災の際にアメリカ軍のトモダチ作戦に参加していて、今後は海洋での活動を活発化させる中国や朝鮮半島への警戒を強めるものとみられています。
原子力空母の配備を巡っては、万が一事故が起きた場合の安全対策が不十分だとして、周辺の住民を中心に反対する声が上がっていて、基地周辺では配備に反対する集会が行われています。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150618#1434624889
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150518#1431945827
トモダチ作戦、称賛の陰で 元空母乗組員ら健康被害訴え http://t.asahi.com/igst
トモダチ作戦、称賛の陰で 元空母乗組員ら健康被害訴え:朝日新聞デジタル
ロナルド・レーガンの元乗組員たちは事故から約1年9カ月後の2012年12月、「東京電力福島第一原発事故で東電が正しい情報を示さず、被曝(ひばく)した」としてカリフォルニア州サンディエゴの連邦地裁に提訴。当時、艦載機部隊の管理官だったシモンズさんも訴訟に加わっている。
「空母では当初、海水蒸留装置の水を飲んだり、その水で調理した食事をとったりしました。現場海域に着いてから3日後の2011年3月15日、艦長が『水を飲まないように』と命じました。だが、すでにシャワーを浴びたり、水を飲んだりしたあと。その後も、甲板の洗浄には汚染された海水を使っていました」
「乗組員は強い放射線にさらされ続けましたが、当時は健康へのリスクに無知でした。私たちは人道支援にあたったのであり、核惨事に対応できたわけではない。東電が正しい情報を出していれば、違った対応がとれたはずです」