米軍司令官“空爆はアフガニスタン側から要請” NHKニュース
この問題は、今月3日、アフガニスタン北部のクンドゥズで、国際的なNGO「国境なき医師団」の病院が空爆を受け、患者やスタッフなど22人が死亡したもので、5日、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍のキャンベル司令官が国防総省で記者会見しました。
この中でキャンベル司令官は、空爆の経緯について「アメリカ軍の兵士が攻撃を受けたため」としていた当初の説明を訂正し、敵と交戦中だったアフガニスタンの部隊から要請を受けて空爆を実施していたことを明らかにしました。また、空爆の目的は反政府武装勢力タリバンの脅威を排除することだったものの、結果として民間人が巻き込まれたという認識を示し、攻撃の経緯をさらに詳しく調べる考えを示しました。
こうした説明に対し、国境なき医師団は、5日、声明を出し、「アメリカ政府は空爆について、はじめは二次的な被害と言い、次に悲劇的な出来事と言い、そして今アフガニスタン政府に責任を押しつけようとしている」と対応を強く批判しました。そのうえで、「今回の恐るべき空爆について正当化の余地はない」として独立した機関による透明性のある調査を改めて求めました。