ノーベル経済学賞、米プリストン大ディートン教授に−貧困を研究- Bloomberg
2015年のノーベル経済学賞は、米プリンストン大学のアンガス・ディートン教授に授与される。スウェーデン王立科学アカデミーが12日発表した。消費と貧困についての研究が評価された。
ディートン教授(69)は豊かな国と貧しい国の双方での健康と貧困について研究した。スコットランド生まれで現在は米国と英国の市民権を持つ。ケンブリッジ大学で博士号を取得した。2013年の著書「大脱出」は不平等の根源に迫り、その影響について250年にわたる歴史を考察した。
「生活を豊かにし貧困をなくす経済政策を設計するにはまず、個人の消費行動を理解する必要がある。この理解を深める上で、ディートン教授は誰よりも貢献した」とアカデミーはコメントした。
Princeton's Angus Deaton Wins Nobel Prize for Economics - Bloomberg Business
ノーベル経済学賞に米研究者 ディートン氏 NHKニュース
スウェーデンの王立科学アカデミーは日本時間の12日午後8時すぎ、ことしのノーベル経済学賞にアメリカのプリンストン大学のアンガス・ディートン教授を選んだと発表しました。ディートン教授は、消費の変動の幅が所得の変動の幅に比べて小さいとする理論の研究を深めたほか、国民生活の豊かさ、いわゆる「幸福度」を定める要因の分析を進めたことで知られています。
ディートン教授の理論は、家計調査のデータの分析を国の貧困対策や福祉政策などに生かすもので、実際、各国で福祉政策を評価をする際にも使われています。
王立科学アカデミーは選考理由について「ディートン教授の家計調査に注目した経済理論は、実際の経済に基づいた実践的なものであり、発展途上国の経済政策などにも役立てられている」と話しています。