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中国軍制服組トップ 南シナ海人工島の正当性強調 NHKニュース

中国の北京では、人民解放軍系の学術団体の主催で、アジア太平洋地域の安全保障をテーマにしたフォーラムが17日から開かれていて、中国とASEAN東南アジア諸国連合の加盟国の国防相のほか、アメリカや日本などからも専門家が参加しています。
この中で、中国人民解放軍の制服組トップの范長竜中央軍事委員会副主席が演説し、南シナ海の浅瀬を埋め立てて造成している人工島について、「民間利用が主な目的で、航行の自由への影響はない」と述べ、滑走路建設などの正当性を強調しました。
さらに「たとえ領土主権に関わる問題であっても、われわれは武力に訴えるようなことを軽々しく言わないし、努めて衝突を避ける。直接の当事者との友好的な話し合いを通じて争いを解決するという立場を堅持する」と述べました。
アメリカは、国際法上、人工島が領海の起点にはならないとして、中国の主権を認めない立場で、領海の範囲の12海里、およそ22キロの中に軍の艦艇を航行させることを検討しています。
これに対し、中国は「航行の自由を名目に中国の南沙諸島の領海を侵犯することは絶対に許さない」としていて、17日の范副主席の発言もアメリカをけん制したものと言えます。

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