EU 難民10万人分 暫定受け入れ施設設置へ NHKニュース
ヨーロッパでは、中東のシリアなどからの豊かなドイツなどを目指す難民や移民が、移動が厳しくなる冬を前に増え続けるなか、難民の経由地となっているハンガリーが国境封鎖に踏み切ったことから、隣国のクロアチアやスロベニアなどに大勢の難民が滞留し、混乱が広がっています。
このため、EUは25日、難民の玄関口となっているギリシャからドイツまでの移動ルートに位置する域内外13か国の首脳らをブリュッセルに招き、緊急の会議を開きました。
その結果、各国は、ギリシャとその周辺のバルカン諸国に合わせて10万人分の暫定的な受け入れ施設を設けることや、難民の審査を支援する専門官をスロベニアなどに派遣することを決めました。
会議後の記者会見で、EUのユンケル委員長は「難民を保護する施設を用意することはわれわれの人道上の責務だ」と述べました。
ただ、受け入れ施設を設置する場所や必要な資金をどう確保するかについてなど具体的な内容に踏み込んでおらず、計画が速やかに実行されるかは不透明な情勢です。
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