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米大統領選まで1年 野党・共和党は混戦 NHKニュース

オバマ大統領の後任を選ぶアメリカの大統領選挙は、ちょうど1年後の来年11月8日に投票が行われる予定で、民主・共和両党は、来年2月から党の候補者を選ぶための党員集会や予備選挙を各州で始めます。
候補者たちは、現在、テレビ討論会に出席するなどして党の指名獲得に向けた争いを繰り広げています。
最新の世論調査によりますと、民主党は、前国務長官クリントン氏の支持率が55%、バーモント州選出の上院議員で、みずから「民主社会主義者」を名乗るサンダース氏が33%で、クリントン氏が大きくリードしています。
これに対し、政権奪還を目指す共和党は、15人の候補者が乱立するなか、不動産王のトランプ氏と元神経外科医のカーソン氏がともに25%で、支持率トップを争っています。続いて、フロリダ州選出の上院議員ルビオ氏が12%、テキサス州選出の上院議員クルーズ氏が10%で、最近、支持を伸ばしています。
ブッシュ前大統領の弟で、当初、有力視された元フロリダ州知事のブッシュ氏は支持率が低下し6%で、5位に転落しています。

来年のアメリカ大統領選挙に向けて、民主・共和の両党は、まず、党を代表する大統領候補を選びます。両党は来年2月から全米の50の各州などで順に「党員集会」や「予備選挙」を開き、大統領候補を絞り込んでいきます。
最大の山場は、最も多くの州で「党員集会」や「予備選挙」が開かれる日、いわゆるスーパーチューズデーで、来年は3月1日になる予定です。そして、勝ち抜いた候補者が来年7月に開かれる党大会で党の大統領候補に指名され、11月の「本選挙」に臨みます。
4年に1度行われるアメリカの大統領選挙は、各党の候補者選びから11月の投票まで長い期間にわたるため、マラソンレースにたとえられます。

アメリカ大統領選挙では、1年前に支持率トップを誇っていても、選挙戦から撤退を余儀なくされるケースが少なくありません。
前回2012年に行われた大統領選挙では、1年前の2011年の秋に、野党・共和党の中で黒人の実業家ハーマン・ケイン氏が一部の世論調査で支持率トップに躍り出て、一気に注目を集めました。しかし、セクハラ疑惑が大きく報じられ、予備選挙が始まる前の12月には撤退を表明しました。
また、2004年の大統領選挙の1年前は、当時の共和党ブッシュ政権が始めたイラク戦争を激しく非難し、野党・民主党の中で圧倒的な人気を誇ったのがハワード・ディーン氏でした。ディーン旋風とも言われ、党内のリベラル派を中心に支持を広げ、民主党の最有力候補と目されましたが、年明けから始まった党員集会や予備選挙では、リベラル色が強すぎるという懸念が広がり敗北を重ね、撤退に追い込まれました。

オバマ大統領が初当選した2008年の大統領選挙。選挙から1年前の時点で、民主党の候補者選びで支持率トップを走り本命とみなされていたのはヒラリー・クリントン氏でした。オバマ氏は支持率2位でしたが、クリントン氏に大きく水をあけられ、クリントン氏の独走状態とも言われていました。
しかし、年明けに行われた最初の戦いであるアイオワ州の党員集会でオバマ氏が勝利を収めると勢いに乗りクリントン氏と激しく争って指名を獲得しました。
一方、共和党の候補者選びでは、選挙から1年前の時点で支持率がトップだったのは、同時多発テロ事件が起きた時にニューヨーク市長だったジュリアーニ氏でした。しかし、独走ではなく本命不在と指摘される混戦状態で、年明けから始まった予備選挙で実際に勝ち抜き、指名を獲得したのは上院議員のマケイン氏でした。


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