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UAE 原油増産に強気の姿勢強調 NHKニュース

UAEの首都アブダビで9日に始まった展示会には、120か国から2000を超える石油や天然ガス関連の企業や組織が参加しています。
去年に比べて原油価格が大幅に下落し、関連プロジェクトへの影響も懸念されるなか、UAEのマズルーイ・エネルギー相は冒頭の講演で、「われわれがプロジェクトを取りやめることはない」と述べました。
そのうえで、現在、1日あたり300万バレル程度の原油の生産を、数年間で350万バレルまで増産するプロジェクトを継続する方針を示し、強気の姿勢を強調しました。
展示会の会場では、欧米の石油メジャーや中国や韓国の企業などが活発な商談を交わしていました。
一方、日本もUAEで権益を持つ海上油田が2018年に契約期限を迎え、更新が課題となるなか、アブダビ国営石油会社とJBIC=国際協力銀行の間で協力協定を結ぶなど、関係の強化をアピールしていました。
また、日本による初めてのパビリオンが設けられ、超小型衛星を活用して、パイプラインの監視や資源の開発などを進める宇宙技術を紹介するユニークな展示に参加者の関心が集まっていました。

アングル:欧州原油市場、サウジの殴り込みで価格競争激化 | Reuters

欧州の原油市場は、販路拡大を狙うサウジアラビアが欧州北部の製油所に売り込みをかけたため、この地域を主なマーケットとするロシア産との競争が激化し、供給過剰で低迷する価格への下押し圧力が高まる構図となっている。


サウジはロシアがまんまと巨大な中国市場を押さえたのに触発され、12月渡しの価格をどこよりも大きく引き下げて2009年以来の低水準とし、欧州に秋波を送り始めた。


サウジ産原油が地中海を超えて、ロシア産、アフリカ産、北海産の本拠地であるこの地域に流入するのは異例。サウジがポーランドスウェーデンなどの市場でロシア産ウラル原油から顧客を奪うことに成功すると、その影響が欧州市場全体に広がった。


欧州市場では今年春にも原油在庫が積み上がる局面があったが、このときはガソリン需要の盛り上がりが原油消費を促した。しかし今回は精製燃料も在庫は十分で、原油の過剰供給を吸収する余力はない。


ブローカーであるPVMのデービッド・ハフトン最高経営責任者(CEO)はノートで「原油強気派にとっては来年上半期が剣ヶ峰になりそうだ」と指摘。「この頃には貯蔵タンクがぎりぎりいっぱいになり、価格が暴落するかもしれない」とした。


今回は行き先を失った原油が大西洋市場に集まりつつあり、全ての油種が価格競争に巻き込まれている。このためブレント先物が50ドルを超えるのはだんだん難しくなっている。


シティのアナリスト、クリス・メイン氏は「基礎的諸条件が極めて弱いのは否定しようがない。原油のカーゴがあふれており、ブレントには下げ圧力がかかるだろう」と述べた。


欧州市場でのロシア産ウラル原油からサウジ産への乗り換えはほんの一部に限られる。しかしこうした動きは2大産油国がシェアをめぐって新たな戦闘に入ったことを示唆している。


サウジのヌアイミ石油相は8日、原油は現在の価格の持つ魅力がまもなく世界の需要に反映されると述べ、成長のカギはアジアにあるとした。


ロシアの原油生産量はソ連崩壊後で最大となる日量1078万バレルに達しており、これが一因となってウラル原油の積載日確定後ブレント原油に対するディスカウント幅はわずか3カ月で3倍になり、1年5カ月ぶりの水準に広がった。


またイランは西側による経済制裁が来年解除されれば、輸出が増加する態勢にある。


ウラル原油のディスカウントの影響で、ブレント原油の主要構成油種である英フォーティーズがあおりを食っている。11月に北海からアジアに向かったVLCC級タンカー7隻のうち少なくとも3隻は通常の北海原油ではなくロシア産を積んでいた。

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