シリアで空爆を行うロシア軍は、先月、エジプトで起きたロシアの旅客機の墜落を爆弾テロと断定して、17日から過激派組織ISなどの拠点に対する大規模な報復攻撃を続けています。
これについてプーチン大統領は20日、軍の幹部と会議を開き、これまでに戦略爆撃機とカスピ海を航行する軍の艦船から巡航ミサイル101発を発射したとの報告を受けました。
このうちカスピ海の軍の艦船4隻からは、およそ1500キロ離れたシリア領内に向けて巡航ミサイル18発が発射されたということです。
ロシアでは、ISに加わったロシア出身のメンバーが帰国してテロを起こすことが懸念されていて、プーチン大統領は「テロリストを一掃して、ロシアをテロの脅威から守るためには、まだ不十分だ」と述べ、さらに攻撃を続けるよう指示しました。
また、ロシア軍は、「パリのために」と書かれた爆弾を積んだ爆撃機の映像を公開しました。
同時テロに見舞われたフランスと連携する姿勢をアピールすることで、ロシアが呼びかける反テロ連合に欧米を引き込むねらいがあるとみられます。
[AUDIO] How young Russian men avoid the draft: https://t.co/tGJI1R9Kgp pic.twitter.com/OZ1cAmkmtg
— Foreign Affairs (@ForeignAffairs) 2015, 11月 20