https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ハワイ巨大望遠鏡 建設許可無効の判決 NHKニュース

日本やアメリカなど世界5か国の天文台や大学などは、アメリカ・ハワイ島にある標高4200メートルのマウナケア山の頂上に、直径が30メートルもある世界最大の反射望遠鏡の建設を進めていて、太陽系の外で、生命がいそうな星を探したり、宇宙の成り立ちをひもとく天体現象を見つけたりすることができると期待されています。
しかし、先住民にとってマウナケア山は神聖な場所とされるため、地元では反対運動が起きていて、住民の意見を十分に聞かなかったとして、州当局が出した建設許可を無効とするよう求める裁判が起こされていました。これに対して、ハワイ州最高裁判所は2日、住民側の訴えを認め、建設許可を無効とする判決を言い渡しました。
建設を進めるには、公聴会などを行って建設許可を取り直す必要がありますが、ことし3月末に望遠鏡の建設が始まったあとも激しい抗議活動などで作業が中断し、観測開始を2024年と当初の計画より3年遅らせたばかりで、今回の判決でさらに遅れるのは避けられないとみられています。国立天文台渡部潤一教授は「現地での手続きに問題があったことは遺憾だ。正しい手続きを取って計画を進めたい」と話しています。