「聖なる扉」はふだんは閉ざされていますが、ローマ・カトリック教会が指定した聖なる年の期間に開かれ、扉を通った信者は罪の償いが免除されると言われています。
バチカンでは8日、サンピエトロ大聖堂の前に世界各地から推定で、およそ7万人の信者が集まってミサが執り行われ、フランシスコ法王が「すべての恐れや不安を忘れ、神の恩恵を授かる喜びを味わおう」と述べました。
そのあと、法王が「聖なる扉」を両手で押し開けて祈りをささげると、集まった人たちが拍手をして、神の慈悲をテーマにした聖なる年の幕開けを祝いました。
「聖なる扉」が開かれるのは2001年の1月以来、およそ15年ぶりです。
過激派組織IS=イスラミックステートがローマを攻撃の対象にすると予告したこともあり、大聖堂の周辺にはテロを警戒して武装した兵士や警察など、およそ3000人が警備に当たるなど、厳重な警戒態勢が取られました。
聖なる年は来年11月20日までのおよそ1年間続き、期間中は大勢の信者がバチカンを訪れるとみられています。