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理解と実践及び経営判断について|司法試験ブログ・予備試験ブログ「工藤北斗の業務日誌」

改めて思うのは,理解と実践は異なるということです。
私が「明日司法試験を受験しろ」と言われたら,おそらく当時ほどの成績を残すことはできません。


司法試験合格後,講師になってから嫌というほど,受験生時代の何倍も法学の勉強をしています。理解のレベルは当時とは比べ物にならないくらい向上しています(そう思っています)。
そのため,時間無制限で,ある論点についてじっくりと書けと言われれば,当時よりはるかに優れた答案を書く自信があります。


しかし,制限時間内に答案を書くという文脈でいうと,その向上した理解がどの程度答案に反映されるのか,疑問です。
それよりも,問題文を読んで書くべき事項を瞬間的に思いつくことができるか,どれだけ事実を素早くピックアップすることができるか,そちらの方が点数に直結します。

もし仮に,一定の期間準備期間が与えられるのなら,おそらく,毎日のように答案練習をします。
判例の言い回しなど細かい表現を暗記することもしますが,間違いなくウェイトは答案練習に置きます。それが点数に直結するからです。
一定の準備期間(やってみないとわかりませんが,2週間〜1か月くらいでしょうか)をもらえれば,理解が深い分,当時より良い成績を残すことは可能だと思います。


逆に,基本書を読んだだけで,大した答案練習もせずに,司法試験に合格(しかも,上位合格)してしまう人は,本当に天才なのだと感じます。凡人の私にはできない芸当です。当時も,死ぬほど問題演習をしたからこそ,基本書も百選も読まずに,ある程度の成績を残すことができたのです。


受講生の皆さんにはいつも口を酸っぱくして言っていますが,とにかく大事なのは,実践です。
もちろん,最低限の理解は必要です。理解がなければ,実践もありません。だから,基礎・基本をしっかり身につけろとも言います。
しかし,その先は,実践あるのみなのです。

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