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イラク政府軍 ISからラマディ奪還宣言 NHKニュース

イラク政府軍の報道官は28日、国営テレビを通じて声明を発表し、過激派組織ISにことし5月以降支配され、奪還作戦を進めていた西部アンバール県の拠点都市ラマディについて、「解放した」と述べて、奪還に成功したことを宣言しました。
国営テレビは、ISが拠点としていた地方政府の庁舎にイラクの国旗が掲げられた様子を伝えるとともに、アバディ首相が「この勝利はすべての勢力の協力によってもたらされた」と、作戦の成果を強調する国民向けの演説を放送しました。
一方、アンバール県のサレフ副知事は、NHKの電話取材に対し、「有志連合による空爆がISの補給ルートを断つうえで重要な役割を果たした」としたうえで、「中心部は制圧したが郊外にはまだISの戦闘員が潜んでいる可能性がある」と述べ、作戦の完了にはなお時間がかかるという見方を示しました。
ラマディの奪還は、これまでの対ISの軍事作戦で最大の成果とされていて、イラク第2の都市モスルなどISに支配されているほかの地域の奪還に向けた足がかりになることが期待されています。

イラク政府軍の作戦を支援するアメリカ軍主導の有志連合のウォレン報道官は声明で、「きょうの成功はイラクにとって誇るべき瞬間だ」と述べて、ISの掃討に向けた重要な成果だと評価しました。
有志連合は今回の奪還作戦を支援するため、政府軍や治安部隊を訓練するとともに、空爆を630回以上実施し、28日もラマディ周辺でISの小規模な部隊や車両、武器などを狙った空爆を実施したということです。
また、アメリカのケリー国務長官も声明を発表し「ラマディをイラクの人々の手に取り戻すため粘り強く勇気ある戦いを見せた政府と政府軍を称賛する」と述べました。
そのうえで、ラマディ全域の完全な制圧にはまだ奪還すべき地域が一部残っているものの、ISは大きな打撃を被ったとして、今後ラマディの安全の確保に向けて、引き続きイラク政府を支援する姿勢を示しました。