これはアメリカのシンクタンク、ISIS=科学国際安全保障研究所が7日、公開したものです。
衛星写真は、北朝鮮が6日核実験を行ったおよそ40分後に撮影されたもので、北朝鮮北東部、ハムギョン(咸鏡)北道キルジュ(吉州)郡プンゲリ(豊渓里)にある核実験場が写っています。この研究所は、写真から、西側の坑道の入り口付近に車両などが確認でき、実験データなどを計測する機器を積んでいたとみられると分析しています。さらに、周辺が雪に覆われているにもかかわらず、西側の坑道に通じる道路には雪が積もっていないことから車両が頻繁に往来していたことがうかがえるとしています。また、南側の坑道に通じる道路もこの数週間、頻繁に使われていたとみられるとしています。
この研究所は、北朝鮮が水爆実験に成功したと主張していることについて、爆発の規模が小さかったことなどから、疑わしいと指摘しています。
このうち、全国の都道府県で地上1メートル以上の高さの大気中のちりを採集し、分析した結果を原子力規制庁が8日初めて公表し、7日午前9時までに核実験に伴う放射性物質は、いずれの地点でも検出されなかったということです。
全国の都道府県に設置されている308台のモニタリングポストで、8日午前8時までに計測された放射線量の値は平常時と変わらず、引き続き異常はみられないということです。
また、防衛省が7日、自衛隊機で日本海上空などで採集したちりを分析した結果でも、引き続き、放射性物質は検出されなかったということです。