ロシアの統計庁は25日、去年のGDPの伸び率の速報値を発表し、前の年に比べてマイナス3.7%となったことを明らかにしました。ロシアがマイナス成長になるのは、リーマンショックの影響を大きく受けた2009年以来、6年ぶりです。
ロシアの統計庁によりますと、小売業の売上高は物価の上昇などで前の年に比べて10%減少したほか、去年11月までの輸出額は、主な輸出品の原油の価格の下落などで前の年の同じ時期に比べて32.1%減少しました。
こうしたなか、プーチン大統領は25日、支持者との集会に参加し、「国民の生活水準を維持するため政府は力を尽くす。生活水準の維持は政府が最も重視していることだ」と述べ、国民の暮らし向きは悪化させないと強調しました。
プーチン大統領は、2000年代の原油価格の上昇を追い風に経済成長を実現したことで国民の幅広い支持を獲得してきただけに、経済の落ち込みが今後、支持率にどのような影響を与えるのか注目されます。