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#米大統領選 #ヒラリー

米大統領選 アイオワ州で候補者選び幕開けへ NHKニュース

アイオワ州アメリカの中西部に位置する人口300万人余りの州です。
ラソンにも例えられる長丁場のアメリカ大統領選挙アイオワ州の党員集会は、大統領候補を絞り込むために民主・共和両党が各州で行う党員集会や予備選挙が最初に行われることから、ひときわ大きな注目を集めます。
アイオワ州は1972年以降、全米で最初に予備選挙を行う東部ニューハンプシャー州の8日以上前に党員集会を開くことを定めています。
党員集会は、候補者に投票をする予備選挙とは異なり、議論をしながら候補者を絞り込んでいく仕組みで、アイオワ州ではおよそ1700の地区で公共施設や個人の自宅などに集まり集会を開きます。
党員集会の仕組みは党によって違い、共和党は集まった支持者たちがそれぞれの候補者の訴えなどを聞いたあと、投票します。一方の民主党は、各候補者の主張などについて議論したのち、支持する候補者ごとのグループに分かれます。支持の数が全体の15%を切ると、その候補者は脱落するため、残った候補者のグループが支持する候補者を替えるよう促していきます。こうした話し合いを重ね、候補者の順位を決めていきます。
アイオワ州での勝敗の行方や候補者の戦いぶりは、その後の資金集めや選挙戦に大きな影響を与えると言われ、実際に、アイオワ州と次のニューハンプシャー州予備選挙のいずれかで上位2位に入れなかった候補者が大統領候補に選ばれたことはありません。このため、アイオワ州は指名獲得するための重要な州に位置づけられ、候補者は初戦で勝利をつかむために、何度もアイオワ州に入って集会を開いたり多額の広告費をつぎ込んだりして、支持の拡大を図ります。


過去のアイオワ州の党員集会を見てみますと、2008年の民主党の党員集会では、オバマ大統領が、優勢と言われていたクリントン氏を破ったことで勢いに乗り、民主党の大統領候補に指名されました。
一方の共和党は1980年の党員集会で、優勢とみられていたレーガン元大統領は僅差でブッシュ元大統領に敗れましたが、その後、引き締めを図ったことでニューハンプシャー州では勝利し、大統領候補の指名を獲得しました。

アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びの幕開けとなるアイオワ州の党員集会について、専門家は、民主・共和両党ともに接戦が予想され、当日、支持者が実際にどれほど集会に参加するかが結果を左右するという見方を示しています。
大統領選挙に詳しいアイオワ州のドレイク大学のデニス・ゴールドフォード教授はNHKのインタビューに対し、1日の党員集会について、民主党クリントン国務長官とサンダース上院議員共和党はトランプ氏とクルーズ上院議員の間で接戦が予想され、それぞれの支持者が当日どれほど会場に足を運んで実際に集会に参加するかが結果を左右するという見方を示しました。
そして、参加率が高い場合は、民主党のサンダース氏や共和党のトランプ氏など、これまで党員集会に参加していなかった層の熱狂的な支持に支えられている候補者が有利になり、低い場合は組織力が強い民主党クリントン氏や共和党のクルーズ氏が有利になるという見方を示しました。
また、アイオワ州の党員集会の重要性については、「ここでの結果が最終的な候補者選びの結果に直結するわけではないが、大統領選挙の主役を選ぶ最初のオーディションという位置づけだ。単なる順位だけでなく、誰が事前の予想よりも高い支持を得たかが重要になる」と述べ、どの候補が勝つかだけでなく、誰が予想に比べ善戦したかが、その後の予備選挙の行方に影響を与えるという考えを示しました。