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シリア和平協議 国連の調整本格化 NHKニュース

シリアの内戦の終結に向けてスイスのジュネーブで先月29日に始まった和平協議で、国連は31日、アサド政権側と反政府勢力の主要なグループと個別に会談を行いました。
このうち、国連のデミストラ特使と初めての会談に臨んだ反政府勢力は、政権側との直接交渉に入る条件として、政権側が市民への空爆を停止することや、人道支援を行うため政権側による街の包囲を解くことなどを求めました。
反政府勢力側によりますと、デミストラ特使は政権側にこうした条件を受け入れさせる必要性について理解を示しましたが、その実現を保証する具体策は特に示さなかったということです。
一方、シリアのジャファリ国連大使は国連との会談後に開いた会見で「どんな前提条件も受け入れられない」と述べ、反政府勢力側の要求を退けました。そのうえで、反政府勢力側にアサド政権がテロ組織だとする「イスラム軍」が含まれていることについて、「テロリストとは対話しない」と反発しました。
国連は1日もジュネーブのヨーロッパ本部で双方と相次いで会談を行う予定で、直接交渉に向けて双方の隔たりを埋めるため、調整を本格化させています。

シリアのジャファリ国連大使はスイスのジュネーブで記者会見し、「反政府勢力には責任感も真剣さも欠けている」と述べて反政府勢力側が協議を遅らせていると非難しました。そして反政府勢力側が直接交渉の条件として、市民への空爆の停止などを求めていることについて「どんな前提条件も受け入れられない」としたうえで「ゼロから始めるのではなく、これまで国際社会と合意したことを実行していきたい。時間をむだに費やせば、シリア国民が犠牲になってしまう」と述べました。
また反政府勢力側に、アサド政権が「テロ組織」として非難する「イスラム軍」が含まれていることについて、「テロリストとは対話しない」と強く反発するとともに、「テロリズムを外交の道具に用い、シリアに圧力をかけようという国々がある」と述べ、サウジアラビアやトルコなど主要な反政府勢力を支持する国々をけん制しました。