旭化成 浅野社長辞任へ くいデータ流用で責任 NHKニュース
この問題は、「旭化成建材」が過去10年余りに請け負った建物のくいの工事のうち、360の物件でデータの流用や改ざんが行われていたものです。
旭化成の発表によりますと、一連の問題を受けて、浅野敏雄社長が来月いっぱいで社長を辞任し、後任には、ことし4月1日付けで小堀秀毅代表取締役兼専務執行役員が就任するとしています。また、旭化成建材の前田富弘社長も来月いっぱいで辞任します。
浅野社長は記者会見で、「一連の問題で大きな社会不安を引き起こし、建設業界の信頼も揺るがすことになり、経営トップとしてけじめをつける必要があると判断した」と辞任の理由を述べました。
一連の問題では、社内の調査委員会の調べで、横浜市のマンションの問題が発覚する前にも3件のデータの流用が旭化成建材に報告されていたにもかかわらず、適切な対策がとられなかったなど、管理体制の不備が明らかになっています。
後任に決まった小堀氏は「まずは、全従業員にルールを守る意識を高めさせ、信頼回復を実現させる」と述べました。