ニューハンプシャー州 民主・共和とも反主流派が圧勝 NHKニュース
アメリカ東部ニューハンプシャー州で9日行われた民主・共和両党の大統領候補を選ぶ予備選挙は10日、開票が終わりました。
このうち、与党・民主党は、格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員が60.4%、女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官が38%の票を獲得し、サンダース氏が圧勝しました。民主党の候補者選びは、サンダース氏が今後どこまで勢いを伸ばすかが焦点で、本命候補と目されていたクリントン氏との指名争いが激しさを増す見通しです。
一方、野党・共和党は、不動産王のトランプ氏が35.3%で勝利し、オハイオ州のケーシック知事が15.8%で2位、初戦のアイオワ州の党員集会で1位だったクルーズ上院議員が11.7%で3位、ブッシュ元フロリダ州知事が11%で4位、初戦で躍進を見せたルビオ上院議員が10.6%で5位でした。
また、この結果を受けて、共和党の唯一の女性候補者だったフィオリーナ氏が10日、選挙戦からの撤退を表明したほか、アメリカのメディアはニュージャージー州知事のクリスティー氏も撤退を決断したと一斉に伝え、これで共和党の候補者は7人に絞られました。
共和党の候補者選びは、勢いにのる反主流派のトランプ氏に対抗する主流派の中で、今後、どの候補者が混戦を抜け出すのかに関心が集まっています。
ニューハンプシャー州の予備選挙の結果を受けて、共和党のカーリー・フィオリーナ氏が、自身のフェイスブックに「きょう選挙戦を撤退するが、この国を回り続け、現状に甘んじることを拒否するアメリカ国民のために戦い続ける」と記し、選挙戦から撤退することを明らかにしました。
カーリー・フィオリーナ氏は、テキサス州出身の61歳、アメリカの大手コンピューター会社、ヒューレットパッカードの最高経営責任者を務めたアメリカを代表する女性経営者として知られていて、政府機関の顧問などを歴任しました。ビジネス界での経験と実績をいかし、経済と政治の大胆な改革を訴えてきましたが、初戦のアイオワ州の党員集会では7位と振るわず、巻き返しを図ったニューハンプシャー州の予備選挙でも7位と、支持を拡大することができませんでした。
クリス・クリスティー氏はニュージャージー州出身の53歳。現職知事としての実績をアピールするとともに、元検事の経験をいかし、テロ対策の強化などを訴えてきました。しかし、初戦のアイオワ州の党員集会では10位に沈み、9日に行われたニューハンプシャー州の予備選挙で挽回を図りましたが、6位と振るいませんでした。
NEWS: Sanders Supports Strengthened Sanctions on North Korea https://t.co/nPrdFR4RGf pic.twitter.com/03Lwt22T3T
— Bernie Sanders (@SenSanders) 2016, 2月 10
We need trade policies that are designed for the American worker, not for the multinational corporations who are richer than ever before.
— Bernie Sanders (@SenSanders) 2016, 2月 10
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It’s not whether you get knocked down that matters, it’s whether you get back up.https://t.co/1iy497PIPp
— Hillary Clinton (@HillaryClinton) 2016, 2月 10
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