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「経験則」や「勘」の判断を続ける企業経営は負ける|勝てる経営者の「会計脳」|ダイヤモンド・オンライン

 これまで私は多くの企業経営者を見てきましたが、成功している日本企業の経営者には、主に国内市場で勝つための「因果関係」や「成功のストーリー」を自身の頭の中で描ける人が多くいます。


 そのため、売上や利益に関わる数値や指標を細かくモニターなどしていなくても、取引先や業界内での情報、従業員とのコミュニケーションの中で、先行指標をおおよそ把握し、そうした情報から自社が成功するための戦略を経験則や肌感覚で立てることができるのです。


 しかし、こうした経営者でも、戦う場所が海外市場になると事情が違ってきます。国内で成功していた「因果関係」が異なることも多く、経営者の経験則や肌感覚だけで対処できるとは限りません。また、直接得られる情報も圧倒的に少なくなりますので、事業のプロセスで出てくる指標や会計数値を把握しにくくなります。


 この状態を放置し、プロセスで示される数値をタイムリーに知る仕組みをつくらずにいると、最終結果として出てくる売上、利益などの数値に大きな異変が生じるまで、何の対策も打てないということが起こってしまいます。


 経営においては、どんな市場環境でも「プロセス」と「結果」に表れる数値をタイムリーに把握し、異常が起こればその都度、即対策を打つということが非常に重要です。


 こうした会計・経営管理を行なうための手法を「バランス・スコア・カード」といいます。これは、簡単に言えば、経営指標を「プロセス」と「結果」の指標に分けて、それぞれの因果関係を洗い出し、そこから「利益の上がるストーリー」を考え出して目標値を設定、目標値に到達するよう効果的な経営戦略を立てる、というものです。

 経験則や肌感覚が優れた経営者も、頭の中にある成功シナリオをバランス・スコア・カードのような手法を用いて見える化し、社内で幅広く共有し、客観的な事実である会計や関連数値でタイムリーに確かめながら経営を行っていくことで、国内市場では通用したやり方が通用しない海外市場でも、勝率を上げていくことができるようになります。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150819#1439980613(会計士の仕事の8割は機械に代わる作業かもしれない)

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