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サマーズ元財務長官:インフレ率押し上げが米経済にとって最大の課題 - Bloomberg

サマーズ元米財務長官は、米経済にとって最大の課題はインフレ率を金融当局の目標である2%に向けて押し上げることだと述べる一方、金融当局は追加利上げを先送りすべきとの考えを示した。


サマーズ氏は18日、ブルームバーグとのテレビインタビューで、現状は「行き過ぎたインフレではなく、インフレ率を2%に押し上げることが課題とされる」新たな世界であり、市場は向こう10年間にそれが実現可能とは信じていないと指摘。米金融当局が早期の追加利上げを考え直すことが「建設的だ」と語った。


連邦公開市場委員会(FOMC)参加者は昨年12月の経済予測で、2016年中に4回の利上げを想定していた。これについてサマーズ氏は、金融当局が本当にデータに従って政策判断を行うのであれば、このところ極めて「根拠が怪しくなっている」12月時点の見解にこだわったり、当時考えていたような利上げを実行したりすることにはならないだろうと発言した。


サマーズ氏はまた、米金融当局に対し、インフレ調整前の「名目GDP(国内総生産)を目標とすべきかどうか真剣に検討する価値がある」とした上で、「仮にそうしていれば、過去5年ないし6年の間にわれわれは情勢にもっと懸念を抱き、政策に景気刺激的なバイアスを与えていただろう」との見解を示した。
サマーズ氏は、最大限の雇用と物価安定の実現を任務とする米金融当局が名目GDP目標への切り替えをすぐに行うとは予想していないとしながらも、検討はすべきだと強調した。

Summers Says Low Inflation Is Biggest Challenge for U.S. - Bloomberg Business