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#米大統領選 #ヒラリー

クリントン氏2勝目 民主党ネバダ州党員集会 NHKニュース

ネバダ州ではことし11月の大統領選挙に向けて民主党の候補者を選ぶ党員集会が20日、日本時間の21日午前、行われました。
アメリカメディアによりますと、集計率88%の時点で、女性初の大統領を目指すクリントン国務長官が52.6%の支持を獲得したのに対し、格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員が47.3%となっていて、クリントン氏が勝利しました。このあとクリントン氏は演説し、「われわれが望む未来は手の届くところにある」と述べ手応えを強調しました。
一方、サンダース氏は「僅差だった」として今後、巻き返しを図っていく考えを示しました。
民主党の候補者選びではクリントン氏が初戦の中西部アイオワ州を僅差で制しましたが、第2戦の東部ニューハンプシャー州ではサンダース氏が圧勝しました。今回、クリントン氏がヒスパニック系住民の動向が勝敗の鍵を握るとされるネバダ州を制したことで2勝1敗となり、一歩リードした形です。
今月27日には、南部サウスカロライナ州民主党予備選挙が行われるほか、来月1日には候補者選びのヤマ場となるスーパーチューズデーが行われ、2人の争いが続くことになります。

クリントン国務長官はラスベガスで支持者を前に演説し、「皆さんに心の底から感謝したい」と述べました。そのうえで「これは、あなたたちの前に立ちはだかる壁を取り除くための選挙戦だ。アメリカ国民が現状に怒っているのは当然で、みんな現実的な解決策を求めている」と指摘しました。そして「戦いは続く。われわれが欲しい未来は手の届くところにある」と訴え、今月27日に南部サウスカロライナ州で行われる予備選挙や、候補者選びの山場となる来月1日のスーパーチューズデーに向けて支持を呼びかけました。

サンダース上院議員は支援者の前で演説し、「われわれは3月のスーパーチューズデーでいくつもの勝利をつかむ大きなチャンスを得た。われわれは億万長者が金で選挙を買うことを許さない。たった1%の金持ちではなく、すべての人のための経済を作っていこう。そして、7月に行われる民主党の全国党大会では、歴史上最も大きな番狂わせを演じて見せましょう」と述べました。

西部ネバダ州の党員集会で行われた調査によりますと、参加したおよそ3分の2の有権者は、今回、初めて民主党の党員集会に参加したと答えています。
年代別に見てみますと、44歳以下の参加者の72%がサンダース上院議員を支持したのに対し、45歳以上の参加者の66%はクリントン国務長官を支持し、年齢層によって支持する候補が大きく異なりました。
人種別に見てみますと、党員集会に参加した人のおよそ5人に1人を占めるヒスパニック系の有権者については、サンダース上院議員を支持したのは53%で、45%のクリントン国務長官をやや上回りました。しかし、黒人の有権者では、クリントン国務長官が76%と圧倒的な支持を受けました。
有権者に最優先課題は何か尋ねたところ、最も多かったのが35%の経済で、クリントン氏は、こうした有権者の間で支持を伸ばしました。
一方、候補者に求める素質として、経験を重視すると答えた有権者の92%が、また、本選挙で勝てそうな候補を重視するとした有権者の80%がクリントン氏を支持していて、ファーストレディー国務長官としての経験や知名度が一定の支持につながったことをうかがわせています。

西部ネバダ州の党員集会で、民主党クリントン国務長官がサンダース上院議員を抑えて勝利したことについて、有力紙のワシントン・ポストは「僅差の勝利だったが、クリントン氏が指名獲得の自信を取り戻すきっかけとなりうる」と位置づけています。
また、CNNテレビは「決定的な勝利で、今後の指名争いに向けてクリントン氏を強く勢いづけた」と述べました。
ニューヨーク・タイムズも「クリントン氏はサンダース氏の勢いをそぎ、黒人の有権者をはじめ、幅広い層から支持を得られることを証明した」としたうえで、「ネバダ州は有権者の人種の構成などがアメリカ全体と比較的近い」と指摘したうえで、ネバダ州での勝利の意義は大きかったと分析しています。