民主党と維新の党は、夏の参議院選挙に向けて合流の可能性を探るため、岡田代表と松野代表が調整を続けていて、維新の党が両党の解党による新党の結成を求めているのに対し、民主党は解党には応じられないとして、平行線が続いていました。
こうしたなか、民主党は23日、岡田代表や枝野幹事長ら幹部による会合を開き、参議院選挙で自民・公明両党に対抗するためにも、両党の合流を最優先すべきだという認識で一致し、岡田氏は「3月中に新しい党を作りたい」と述べました。
そして会合では、解党はしないものの、党名や綱領などを変更したうえで、維新の党の議員が民主党に参加する形で両党が合流する方針を固め、24日に臨時の常任幹事会を開くなど、今後最終的な党内手続きに入ることを確認しました。
一方、維新の党の執行部も、民主党が党名などの変更に応じるならば、両党の解党による新党結成にはこだわらず、民主党に参加する形での合流に応じる方針を固めました。
松野代表は、党の執行役員会で「全く新しい党名の、新しい形の新党を作ろうということでお諮りしたい」と述べ、24日に両院議員懇談会を開くなど、合流に向けた党内手続きを進める考えを示しました。
両党の合流が実現すると、衆議院側では所属する議員は会派離脱中の川端副議長も含め合わせて93人となります。ただ、参議院側では、旧みんなの党で比例代表で当選した維新の党の5人の議員は法律上参加することができないため、無所属の立場で参議院の会派に加わることなどが検討されています。
一方で、民主党内ではベテラン議員を中心に党名の変更に慎重な意見があるほか、維新の党内では江田前代表ら旧結いの党出身の議員らが、両党が解党して新党を結成すべきだと強く主張していることから、両党の執行部は丁寧に手続きを進める方針です。