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「単なるきれいごと」と「人を動かすビジョン」はどこが違うのか?|最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!|ダイヤモンド・オンライン

司馬遼太郎さんの長編歴史小説坂の上の雲』のなかで、とても印象に残っているシーンがあります。


主人公が軍艦の自室で次なる戦略を決断するシーンです。ベッドに横たわり天井を見つめながら、「戦略は直感で決めたが、『なぜそう決めたか』を隊員たちにどう説明するか、考える時間が必要だ」といったことを呟きます。

決断に至ったプロセスを論理化して伝え、迷わず走り出せるようにメンバーの心を整えることが必要です。

いまリーダーに求められるのは、こうした「説明能力の高さ」です。

正直なところ、私がたくさんの社長にインタビューしてきた経験から言うと、お手軽にビジョンを浸透させるテクニックというものはありません。


ただ、最も有効と思われる方法をあえてあげるとすれば、それは「リーダーが自らの声で語ること」です。

メンバーからすれば、「お客様を大切にしよう」とか「顧客第一主義」などという言葉は、どうしても「どこかで聞いたようなきれいごと」です。その意図や内実まではなかなか理解してもらえません。


私がインタビューした会社のリーダーたちは、「普通に伝えただけでは、まずわかってもらえない」と思っているからこそ、「伝え方」の部分でかなり試行錯誤していました。


ビジョンを表す言葉にしっかりとした「奥行き」を与えられるのは、リーダーだけです。


ちょっとした紙を配ったり、ミーティングで一度話したぐらいでは、リーダーの思いはまず理解されないと思ったほうがいいでしょう。