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企業には、スター人材の採用も必要だが、「有害人材」を雇わない努力も不可欠である | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

「有害な従業員(toxic workers)」

 他の研究によれば、「邪悪」な性格(サイコパシー、ナルシシズムマキャベリズム)の持ち主は、そのパフォーマンスとは関係なく仕事で成功することが少なくない。カリスマ性、好奇心、高い自己肯定感といった、他の有益な特性を持っているからだ。しかし彼らは、長期的には組織の助けにならない可能性が高い。マイナーとハウスマンの報告でも、有害人材は平均的な従業員より仕事が早いかもしれないが、仕事の質は必ずしも高いわけではない、としている。

 マイナーは私に、メールでこう答えてくれた。「人々は往々にして、人材の採用と評価に際し1つか2つの側面しか考えていません。高い生産性で売上げに寄与し、顧客サービスにも優れているような人を求めます。しかし、3つ目の側面があるのです。それは、“組織市民性”(corporate citizenship:組織に対し自発的に、無償で貢献する姿勢)です。この姿勢が著しく欠けているようであれば、よい採用とはなりえません。生産性はあまり高くなくても、組織市民性に優れている人を採用したほうが、組織全体の生産性はより高まるものと思われます」