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ジェイミー・ダイモン氏に聞く、最大の過ちから金融の未来まで - Bloomberg

金融の未来はどうなるのか、シリコンバレーウォール街の強敵になるのか。


これらを問い掛けるのに、米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)ほど適した人物はいないだろう。ダイモン氏がアメリカン・エキスプレスでサンディ・ワイル氏と手を組んでから30年以上になる。両氏はトラベラーで、そしてシティグループで、金融業界を変貌させることに一役買った。ダイモン氏はバンク・ワンのCEOとなり、その後に同行をJPモルガンに売却。ダイモン氏の下での10年間にJPモルガンは、ウェルズ・ファーゴを除く全ての大手米銀より高いトータルリターンを生み出した。いわゆる「ロンドンの鯨」が積み上げた巨額損失や、金融危機以降に支払った360億ドル(約4兆1000億円)を超える和解金や制裁金など、幾つかの失敗にも見舞われた。


ダイモン氏の職業人生の中で金融業界人はまず偉大な万物の覇者となり、その後信用危機に伴い地に落ちた。一度は銀行が証券会社と合併して世界中に事業を広げることを許した監督当局は、今は銀行を縛る方に熱心だ。ダイモン氏は自身のキャリアを振り返り、最大の過ちを思い出すとともに、金融機関の未来に思いをはせる。未来にはシリコンバレーフィンテック企業などとの競争が待っていると同氏は予想。その中でJPモルガンのような銀行もまた繁栄すると考えいてる。ダイモン氏はジョン・ミクルスウェイト編集主幹との長時間インタビューに応じた。

問い:金融業界への最新の脅威はシリコンバレーですね。あらゆる種類のフィンテック新興企業がウォール街を標的としています。金融機関はどの点が最も脆弱(ぜいじゃく)だと思いますか。答え:まず全体像を見よう。事業を見る時に大切なのは顧客の視点だ。そうして見ると、基本的に変わらないことがある。企業は株式、債券、助言、外貨、デリバティブ金融派生商品)を必要とする。個人には自動車ローンや住宅ローン、預金口座のようなもの、相手に送金する手段が必要だ。これらは変わらない。


問い:テクノロジーがそれを変えませんか?答え:銀行業を長年見ていれば、テクノロジーを大いに利用する業界だと分かる。テクノロジーを取り入れたりサービスをデジタル化したりした。これらは私の生涯を通じて起こってきた。われわれは安くてより良い、より速いサービスのためにテクノロジーを利用する。シリコンバレーはこのビジネスを欲しがっている。彼らは参入の余地があると考えている。


問い:有意義なテクノロジーがありますか?答え:融資を考えてみよう。彼らはビッグ・データを使う。これはクレジットデータを拡張したもので、銀行もやっている。謎めいたことは何もない。しかし彼らはビッグ・データというものを使って素早く融資ができる。「なぜ2週間もかかるのか、なぜ15分でできないのか」という話になる。


最大のリスクは支払いシステムだと思う。銀行はデジタル技術をうまく使って顧客にとって物事が簡単なようにしている。2300万人の顧客が今ではテレホンバンキングを利用している。われわれよりうまく、速く、低価格でやることは難しいと思う。しかし、支店を持たない銀行の方が勝てると考える人もいるし、場合によってはそれは事実だ。


問い:あなたの最大の過ちは何ですか?答え:過ちはたくさん犯したが一番困るのは人に関するものだ。間違った人をポストに就けてしまった場合だ。その人を動かすのが遅過ぎるということがある。あるいは適切な人間を問題解決に当たらせなかったり、怒りのために行動してしまったりすることだ。学習してもうしないようにしよう。しかし、鯨は過ちの一つだと言わざるを得ない。ベアー・スターンズワシントン・ミューチュアルも現時点では過ちのリストに入っている。


問い:鯨があなたの評判にどう影響したと思われますか?答え:鯨は愚かな取引による損失だ。顧客に迷惑をかけてはいない。われわれが失敗したというだけだ。企業は過ちを犯すものだ。そのたびに銃殺されたり絞首刑になったりすべきではない。謝罪して埋め合わせをするべきだ。株主には損失を与えてしまったが、顧客に影響がなかったことが私にとっては重要だ。株主にも迷惑をかけずにすめばよかったとは思う。


問い:ベアー・スターンズワシントン・ミューチュアルではどちらがひどい間違いだと思いますか?答え:両社から大勢の優秀な人材とビジネスを得た。しかしベアー・スターンズの方が明らかに大変だった。大量の作業が必要だった。1000人の行員が日夜を問わず6カ月間働いた。荒れる市場で証券を売ったりヘッジしたり、システムと人材を統合したりと働いた。想像もしなかったような費用がかかった。総額で200億ドルに達したと思う。現時点までの追加コストがあまりに高く、当行の評判への悪影響も大きいので、振り返って考えると両社の買収はしない方が良かったかもしれない。

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