EU 難民申請が過去最高 滞在認められた割合約50% NHKニュース
EUの統計局は、4日、去年1年間にEUに加盟する28か国で難民申請を行った人の数が、おととしのおよそ2.2倍にあたる125万人余りで、8年前に統計を取り始めて以来、最高を記録したと発表しました。
申請した人のうち、最も多かったのはシリア人で36万3000人、続いてアフガニスタン人が17万8000人、そして、イラク人が12万2000人で、この3か国が全体の半数以上を占めています。
また、難民申請を受け付けた件数が最も多かった国はドイツで全体の35%を占め、次いでハンガリーが14%、スウェーデンが12%という順になりました。
一方、紛争国の出身者など、人道的な観点から保護が必要だと判断され、滞在が認められた人の数は、去年1年間で57万2000人と、割合としては全体のおよそ50%にとどまっています。
EU各国は、内戦が続くシリアなどから過去にない規模で渡ってくる難民や移民の流入を抑えようとする動きを強めていて、難民として滞在を認める基準の厳格化などに相次いで乗り出しています。