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#米大統領選 #ヒラリー

トランプ氏さらに前進 クリントン氏は今後に不安も NHKニュース

ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた候補者選びは、8日、共和党では4つの州予備選挙や党員集会が行われ、不動産王のトランプ氏がこのうち南部ミシシッピ州と中西部ミシガン州、それにハワイ州の3つの州で勝利し、指名獲得に向けてさらに一歩前進しました。
これに対し、指名争いでトランプ氏を追っているクルーズ上院議員は、西部アイダホ州で勝利しました。
トランプ氏は記者会見し「毎週、毎週、ものすごい結果が出ている。共和党の支持者だけでなく、無党派層や、民主党を支持していた人まで、私に投票してくれている」と述べ、みずからへの支持が広がっていると強調しました。
今月15日には、重要州の南部フロリダ州や中西部オハイオ州など5つの州予備選挙が行われ、「ミニ・スーパーチューズデーとも呼ばれる次のヤマ場を迎えますが、トランプ氏がこの勢いでクルーズ氏らを引き離し、一段と指名獲得に近づくのか注目されます。


一方、民主党では、予備選挙が行われた2つの州のうち、女性初の大統領を目指すクリントン国務長官ミシシッピ州で、格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員ミシガン州で、それぞれ勝利しました。
クリントン氏はリードを保った形ですが、重要州の1つであるミシガン州で敗れたことで、15日の「ミニ・スーパーチューズデー」に向けて不安を残す結果ともなりました。

アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは、中西部ミシガン州での民主党のサンダース上院議員の勝利を「番狂わせだ」と伝えました。
その要因として、サンダース氏は黒人有権者の支持ではクリントン氏に劣ったものの、その差は比較的小さかったとして、「サンダース氏が黒人の有権者向けに、人種間の平等や警察官の暴力に関する主張を長い間していて、その努力がようやく報われた」と分析しています。
また、CNNテレビは出口調査を基に、貿易の自由化によって雇用が奪われたと感じる有権者の多くがサンダース氏を支持したとして、「貿易の自由化に微妙な立場のクリントン氏が中西部のオハイオ州イリノイ州でも悪影響を受ける可能性がある」と伝えています。
これに対して、ニューヨーク・タイムズミシガン州でのサンダース氏の勝利について、「人口が多く、人種的に多様な州でもサンダース氏が勝てることを証明した」と評価しながらも、クリントン氏が黒人有権者から圧倒的な支持を受け、「今回も、さらに代議員を獲得する見通しで、クリントン氏のリードが劇的に変わるわけではない」と伝えています。
一方、共和党の結果について、ニューヨーク・タイムズは「トランプ氏は南部ミシシッピ州で圧勝し、共和党の最有力候補として熱烈な支持があることを示した」と伝えました。また、ルビオ上院議員の敗北について「ライバルに大きく水をあけられ、候補者争いにいつまで残ることができるか疑問を招いた」として、「ルビオ氏が失速し、共和党の主流派がオハイオ州のケーシック知事に流れた」と分析しています。
さらに、ワシントン・ポスト「ルビオ氏は2つの州で4位になり、また、得票率が低かったために代議員を獲得できず、大惨事になった」としたうえで、今月15日に行われるルビオ氏の地元フロリダ州予備選挙について「地元で敗北すれば指名の可能性はなくなるだろう」としています。