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インフレヘッジ手段として知られる資産の一つにしては、このところの金のパフォーマンスは非常に好調だ。


予想インフレ率が7年前の世界金融危機以来の低水準近辺にあるものの、金価格は今年、1974年以降で最も好調なスタートを切っている。


これは奇妙な現象だ。金価格はこれまでインフレ率が高い局面で上昇してきた。米国のインフレ率が記録的高水準であるほぼ15%に向かっていた70年代後半に、金価格は過去最大の上昇を示した。変化の一因は、低インフレが景気低迷継続の兆しとなり、米金融当局が金融引き締め策を先送りする可能性があることだ。


オンライントレーディングサービス会社ブリオンボールトの調査責任者、エードリアン・アッシュ氏は「特に金利が防御手段とならず、金投資が必要な局面では金は素晴らしいインフレヘッジ手段になる」と指摘。「今ではいかなるインフレ傾向も経済成長の兆しと見なされ、米金融当局が利上げペースを上げれば金にとってネガティブな材料となる可能性がある」と述べた。


その結果、景気低迷懸念は金にとってインフレ兆候より好材料になるようだ。ブルームバーグが集計したデータによると、期待インフレ指標である5年物ブレークイーブン・インフレ率(120日ベース)と金価格との相関性はプラスからマイナスへと転じ、ここ約12年で最も逆相関性が高くなっている。


投資需要拡大により金価格は上昇し、今月強気相場入りした。


原題:Gold’s Best Start Since 1974 Shows It’s Not Just Inflation Hedge(抜粋)

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