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ソロモン・ブラザーズで会長を務めたジョン・グッドフレンド氏が9日、死去した。86歳だった。ソロモンをウォール街屈指の収益性を誇る投資銀行の一つに育て上げ、1985年には「ウォール街の帝王」と称された。


息子のジョンさんによると、グッドフレンド氏はニューヨークのプレスビタリアン病院/ワイル・コーネル・メディカルセンターで亡くなった。死因は肺炎だった。


ソロモンのマネジングディレクターや会長として、グッドフレンド氏は昔ながらの債券トレーディング業者だった同社を住宅ローン担保証券MBS)やコンピューターを駆使したトレーディングといった分野の先駆者に変貌させた。MBS事業はルイス・ラニエリ氏、コンピューター・トレーディングはジョン・メリウェザー氏をトップに据えた。また、自らのキャリアの出発点である地方債引き受け部門も業界トップに躍進させ、プライベート・パートナーシップだったソロモンをウォール街で初の株式公開企業に導いた。


作家マイケル・ルイス氏はソロモンでの経験を題材に89年に出版した「ライアーズ・ポーカー」で「カネがなくなろうとしているにおいを、グッドフレンド氏の鼻は嗅ぎあてることができるらしい。神経をとがらせているトレーダーにとっては、一番いやな相手だった」と記している。
原題:John Gutfreund, Salomon’s Leader in 1980s, Dies at 86(1)(抜粋)