https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


アメリカのケリー国務長官は17日、国務省で記者会見を開き、過激派組織ISが、イラクやシリアで、キリスト教徒や少数派のヤジディ教徒などを大勢殺害した行為を、アメリカ政府として、「大量虐殺」と認定したと発表しました。
具体的には、おととし8月、イラク北部の町シンジャルで、ISがヤジディ教徒の住民数百人を殺害し、さらに、多くの住民が避難した山岳地帯を包囲して、餓死させる危険にさらしたことなどを挙げています。
そのうえでケリー長官は「ISは、キリスト教徒だから、ヤジディ教徒だから、イスラム教のシーア派だからという理由だけで殺害している」と強く非難しました。
アメリカ政府が「大量虐殺」と認定するのは、2004年にアフリカのスーダンで世界最悪の人道危機と呼ばれたダルフール紛争以来となります。
ケリー長官は「認定することは重要だが、さらに重要なことは、こうした大量虐殺を止めることだ」と述べたうえで、国際社会と連携してISの壊滅を目指す姿勢を強調しました。
アメリカ議会下院でも今月14日、ISによる殺害行為を「大量虐殺」として非難する決議を採択して、オバマ政権に対応を強化するよう求めています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160315#1458038665