オバマ大統領は、週末恒例のビデオ演説で、ベルギーで起きた連続テロ事件について少なくとも2人のアメリカ人が殺害されたとして哀悼の意を示すとともに、FBI=連邦捜査局が捜査を支援していることを明らかにしました。そして、「アメリカを狙った攻撃を警戒するため絶えず警備態勢を見直す」と述べ、テロを防ぐため警備態勢を強化していく考えを示しました。
そのうえで「過激派組織ISを打倒する。ISの隠れ場所を破壊するまでやめない」と述べ、ISの幹部を殺害したことなどを挙げて引き続き壊滅を目指す決意を強調しました。さらに、来週、ワシントンで開かれる核セキュリティーサミットに合わせてISへの対策を協議し、テロを防ぐため国際社会が結束して対応することを確認する方針を示しました。
一方で、アメリカ大統領選挙に向けて野党・共和党から立候補しているトランプ氏らがイスラム教徒に対する過激な発言を繰り返していることを念頭に、「イスラム教徒を非難すればテロリストの思うつぼになるだけだ」と批判し、若者が過激な思想に染まるのを防ぐためにもイスラム教徒と協力していく姿勢が必要だと強調しました。
.@JohnKerry on preventing terror: Law enforcement has to be right every minute of every day https://t.co/OjpQ1u3Blu https://t.co/pr8vklOLam
— OutFrontCNN (@OutFrontCNN) 2016年3月25日