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イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、米経済に対する海外リスクを踏まえると足元のインフレ加速が持続するかまだ定かではないとし、利上げを慎重に進めることが依然適切との認識を示した。


議長はニューヨークで行なった講演で「雇用とインフレの目標を達成するには、フェデラルファンド(FF)金利の軌道が昨年12月に想定していたよりもいく分低い水準であるべき公算が大きいことを海外の動向は示唆している」と指摘。


「見通しへのリスクを踏まえると、委員会は政策調整を慎重に進めることが妥当だと考えている」した。


FRB当局者からは最近、早ければ4月にも追加利上げとの声も出ていた。だがイエレン議長は、原油安や中国経済をめぐる懸念など、米景気の回復を脅かすリスクに用心深く対処する姿勢を鮮明にし、早期の追加利上げの可能性に言及したタカ派発言とは距離を置く姿勢を示した。


議長は、海外経済の弱さ、原油安、中国をめぐる不確実性による逆風は後退し、回復が継続するとの予想を維持していると指摘。「逆風は和らぐとの見方」は、当局者が「緩やかな利上げ」が適切と考える主要な理由となっていると説明した。


年初からの国際金融市場の混乱が米経済に与える影響は限定的な可能性が高く、こうした動向は経済活動やインフレ見通しに関する委員会の基本シナリオを大きく変えていないとした。


海外要因の向かい風が吹く中で、米経済は「極めて底堅い」としながらも、FRBは世界経済の成長鈍化リスクに対して先手を打つことが望ましいとの考えを示した。


また足元の物価上昇ペースの加速が「持続するか判断するのは時期尚早」として、今後のインフレ動向をめぐり慎重な姿勢を崩さなかった。


発言を受け、米株、債券はともに上昇。ドルは1週間ぶり安値をつけた。


コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏はイエレン議長の慎重姿勢自体に意外感はないが、「FRB当局者が先週行った一連の発言を踏まえるとやや驚き」と話した。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160314#1457951908
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160313#1457865797

ニューヨークで講演したFRBのイエレン議長は、去年12月、9年半ぶりとなる利上げに踏み切ったあと、2回続けて追加の利上げを見送ったことについて、中国経済の減速と急激な原油安で金融市場が大荒れになったことから利上げのペースをいくぶん遅らせる必要が出てきたためだと説明しました。
そのうえでイエレン議長は「先行きへのリスクを考慮すると、追加の利上げは慎重に進めることが適切だ」と述べて、これから発表される経済指標などを踏まえて慎重に判断していく考えを強調しました。
この発言のあと、ニューヨーク株式市場は追加の利上げはしばらくないという受け止めから買い注文が広がり、29日のダウ平均株価は前日より97ドル72セント高い1万7633ドル11セントで取り引きを終えました。
市場関係者は「年始から続いた金融市場の混乱がひとまず落ち着き、アメリカの経済指標も改善が続いたため、早期の追加利上げを意識する投資家が増えていたが、イエレン議長の発言を受けて遠のいたという見方が広がった」と話しています。

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