安丸良夫先生の訃報。大変お世話になりました。そして、大きな影響を受けました。『出口なお』は何度も読み返しまた座右の本でした。名著というのはこういう本のことだと思っています。綿密な研究が同時に美しい批評となった名文でした。https://t.co/LDYZCNjyaS
— 中島岳志 (@nakajima1975) 2016年4月4日
中世史の網野善彦や西洋史の阿部謹也らと並び、戦後の日本の歴史学界をリードした研究者の一人で、幕末の世直し一揆や自由民権運動などを検討し、斬新な民衆運動論を展開した。
著書神々の明治維新では、全国各地の氏神を祀ってきた神社に記紀の皇統神を合祀し、国による組織化を進めるなど、それまでの民衆の信仰とはかなり違う性質のものとなったと主張している。