求められている質問に答えているのに、その瞬間に不合格が決まっている人とは?|戦略コンサルティング・ファームの面接攻略法|ダイヤモンド・オンライン
これに関連して多くの戦略コンサルタントは、優先順位を付けずにクライアントのために働くことに対して、「海を沸騰させる(boiling the ocean)」という比喩表現を用いる。
この比喩によると、あなたがコップ1杯の湯を必要とする場合、次の2つの方法がある。1つは、コップ1杯分の水をくんでから、それをコンロにかけて沸騰させる方法。もう1つは、海全体を沸騰させてから、コップ1杯分の湯をすくう方法だ。
インタビュアーがよく投げかけてくる質問の1つは、「クライアントの主な目的を考慮した場合、彼らの要望に応えるためにはどのような情報が“重要”か」というものだ。この質問に対して、多くの志望者は「海を沸騰させる」アプローチで臨み、それほど重要ではない情報も含めて、自分が思いついたものをすべて並べ立ててしまう。
しかしこのアプローチは、プロジェクト・マネジャーのコンサルタントが新米コンサルタントに対して、絶対にやってはいけないと教えるものである。なぜなら、実務の現場ではすべてのことができるだけの時間も人数もないからだ。