ホワイトハウスのアーネスト報道官は12日の記者会見で、記者団からオバマ大統領が来月下旬の伊勢志摩サミットに合わせて被爆地、広島を訪問するかどうか質問され、「大統領はサミットのため日本に行くが、どこかに立ち寄るかどうかは現時点で分からない」と答えました。
一方で、オバマ大統領が核兵器のない世界を目指していることに触れ、「その取り組みにとって、初めて核兵器の犠牲となった広島以上に象徴的で説得力のある場所はない」と強調しました。そして、「オバマ大統領やチームが選択肢を熟慮するだろう」と述べ、大統領の広島訪問について検討していく考えを示しました。
また、今週、広島で開かれたG7=主要7か国の外相会合に合わせて、原爆資料館などを訪れたケリー国務長官はカリフォルニア州で講演し、「日本では心を動かされた。機会があれば、誰もが行くべきだ」と述べ、出席者に広島を訪れるよう呼びかけました。