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パナが売上高10兆円目標撤回「朝令暮改」の真意 津賀一宏 パナソニック社長インタビュー|Close-Up Enterprise|ダイヤモンド・オンライン

──売り上げを追わないという今回の打ち出しは、社長に就任した12年のときに、後戻りしているようにも見えますが。


 利益を追わずに売りを追ったら売りが上がらなかったという、単純な話ですよ。追っても上がらなかった売りをまた追うのかというと、やはり利益を追おうと。後戻りというか、元に戻ったといえばそうかもしれないですね。

──朝令暮改をためらわない経営者もいますが、経営判断に迷ったとき、何を信念としていますか。


 私たちには偉大な創業者がいます。偉大な経営者であり、偉大な哲学者でもあります。その中で一番大事にされていた言葉が「素直な心」です。素直な心をもって判断すればそれでいいと。ですから朝令暮改というのも、素直な心で素直に聞いた結果として判断するのであれば、朝令暮改は単なる結果であって、知らんとそんなものはと(笑)。

──役員などを登用するとき、その人物のどこを一番見ていますか。


 センスでしょうね。もちろん基本の条件はあって、人格とか品位、やはり人間として上に立つ者としてふさわしい人間でなければならないと。こんなやつが上に立ってもらったら困るというのは、それはビシッと線引きがあります。私はぎりぎりまで加点法で見ようとします。ただ、どうしても譲れないところだけは減点法で見ます。それを乗り越えてしまうと、あとはセンスですね。


──津賀さんの言うセンスとは、具体的に何ですか。


 まずは感じたことを、自分の言葉で話せるかどうか。みこしを担いでくれる人がいないとしゃべりも何もできないというのは、センスの悪い人。それから今のように何か質問されて、考えていなかったことでもぱっと答えを出せること、これはまさにセンスです。


 そもそも、役員になれば今まで経験していない仕事をさせられるわけです。今までと同じ仕事をやるというのは、基本的にないですから。社長なんかはその典型ですよね。誰もやったことがない人間がやっているわけですから。私がセンスいいと言ったら、言い過ぎですけど(笑)。まあ、私の見方が全てじゃないですし、人事は透明性や客観性を含めてやっていますが、私自身はそういう視点で人を見ています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160425#1461580646
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