大手デパート5社が2日に発表した先月の売り上げの速報値によりますと、グループ全体の売り上げは「阪急阪神百貨店」が去年の同じ月に比べて0.6%増加した一方、「大丸松坂屋」が6.5%の減少となったのをはじめ、「三越伊勢丹」が4.3%、「そごう・西武」が3.3%、「高島屋」も0.8%それぞれ減少し、5社のうち4社が去年の同じ月を下回りました。
これは、ジャケットやスカートなど衣料品の販売不振が続いていることに加えて、これまで好調が続いていた高級時計や宝飾品などの高額商品の売り上げが落ち込んだことが主な要因です。この4社の売り上げが去年の同じ月を下回ったのは2か月連続で、デパートの業績を支えてきたいわゆる「富裕層」や外国人旅行者による高額消費の減速が鮮明になった形です。
デパートの担当者は「年明けからの株式市場の低迷や円高が続いている影響が出ているとみている。楽観できない状況で、マイナスの傾向が続くのか慎重に見極めたい」と話しています。
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