https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

東南アジアを歴訪している岸田外務大臣は、民主化勢力が主導する新政権がことし3月に発足したばかりのミャンマーを訪れ、3日午後、新政権で国家顧問と外相を兼務するスー・チー氏と会談しました。新政権が発足して以降、日本の閣僚がスー・チー氏と会談するのは、これが初めてです。
会談で、岸田大臣は新政権が進める民主化と経済発展に向けた取り組みを官民を挙げて全面的に支えていく意向を伝えるとともに、スー・チー氏の日本訪問を改めて要請しました。
そして、両氏は高い経済成長を続けているミャンマーに日本企業の投資を呼び込むための環境整備を進めていくことで一致し、スー・チー氏はミャンマー国民の雇用の創出につながるような支援を要請しました。
会談後、両氏はそろって記者会見し、岸田大臣は「スー・チー氏が率いる新政権は民主的な選挙で大多数の国民から選ばれた政権であり、重みをしっかり考えながら、これまで以上に官民を挙げて全面的に支援していくことを改めて強調したい」と述べました。
これに対し、スー・チー氏はミャンマーの軍事政権時代に欧米諸国が経済制裁を科すなか、日本が人道支援などを通じて政権と一定の関係を保っていたことを踏まえて、「日本の立場が欧米諸国と異なっていたのは全く自然なことだ。民主主義の下では多様性を受け入れ、話し合いで物事を進めていくことが重要だ。前政権の時代から、私の活動を誠意を持って支援してくれた日本国民の気持ちを大切にしている」と述べました。