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「ひとまず貯金」がいちばん損する|あれか、これか ― 「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門|ダイヤモンド・オンライン

預金よりも投資効率のいいお金の遣い方は、いくらでも存在している。僕は何も「株を買え」と言っているわけではない。株のキャピタルゲインや配当金のような目に見える価値だけでなく、目に見えない価値を高める投資も無限に考えられるはずだ。預金というのは、そうしたチャンスをすべて切り捨てている意味で、「最も確実に損をする投資」だと言えるのである。

たとえば、100万円をうまく投資できないaさんは、ひとまず銀行にお金を預ける。この段階では100万円は年250円のキャッシュフローをもたらすにすぎない。


しかし、いったん銀行に預けられた100万円のうち90万円は、資金を必要としているbさんの融資に回される。融資を受けたbさんは、代金90万円をcさんに支払う。cさんは受け取った代金90万円を銀行に預ける。こうして銀行にはaさんの預金100万円とcさんの預金90万円の計190万円があることになる。


本来100万円しかないはずの預金が190万円に膨らんでいるのは不思議な感じがするが、銀行はこうして預入と貸出を通じて、お金(預金通貨)を膨らませる機能を持っている。この働きを信用創造という。日本の場合、僕たちが銀行に預けた預金は、約10倍の金額に膨らんで流通していると言われている。


預金をしても個人へのキャッシュフローは微々たるものである。しかし、預金されたお金が「稼ぐ力」を持った人・企業に貸し出されることで、経済全体として見るとキャッシュフローが増大する結果になっている。つまり、あなたの預金も誰かの価値創造に一役買っているのである。

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