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奈良市月ヶ瀬の山林で、4万立方メートルを超す大量の土砂を無許可で掘削し運び出したとして、警察は、三重県伊賀市にある「三進商事」の社長、福本冨士男容疑者(73)を奈良県の砂防条例違反と森林法違反の疑いで逮捕しました。警察によりますと、調べに対し、違法に土砂を掘削したことを認めているということです。
その後の調べで、「三進商事」が、奈良県のたび重なる指導に対し、「土砂崩れが起きる心配はない」などと説明していたことが、関係者への取材で分かりました。
奈良県は、平成25年6月以降、文書で18回の指導を行い、土砂の掘削をやめることや、原状回復の埋め戻しをすることなどを求めていました。
警察は、「三進商事」が原状回復や安全確保の対策をとらなかったいきさつについて調べています。