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スイゼンジノリ」は、湧き水など、きれいな水の中にだけ生息する藻の一種で、湧き水の減少などで絶滅する危険性が高いとして環境省絶滅危惧種に指定されています。
熊本市に隣接する嘉島町には、50年余りにわたって「スイゼンジノリ」を養殖している県内で唯一の養殖場があり、年間およそ2トンが生産され、地元の郷土料理店に出荷されてきました。
しかし、一連の地震で、コンクリート製の養殖用の水槽が一部壊れたほか、養殖に欠かせない地下からの湧き水にも泥などが混じり、ノリの大半を廃棄せざるをえない状態となっています。
生産を再開するには、水槽の中の泥を取り除いたうえで、澄んだ湧き水が必要ですが、地震が続くなか、依然として濁った水が湧き出ているため、再開のめどは立っていないということです。
養殖を営む丹生慶次郎さん(81)は「『スイゼンジノリ』を守り抜こうという思いで、これまでやってきたが、このような状況になると廃業も考えざるをえない」と話しています。