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シリアでは2月末のアサド政権と反政府勢力の間の停戦合意以降、戦闘は各地でいったん鎮静化しましたが、先月からは北部のアレッポなどで戦闘が再燃し、停戦は危機的な状況となっています。
こうしたなか、アサド政権の政府軍は先週、アレッポでの攻撃を一時的に停止すると表明したのに続き、9日夜、「アレッポでの攻撃の停止を10日午前1時からさらに48時間延長する」と発表しました。
シリア情勢を巡っては、アメリカとロシアが9日、政権側と反政府側の双方に停戦の維持を求める共同声明を発表したばかりで、アサド政権としてはこれを受けて戦闘の鎮静化に前向きな姿勢を打ち出すねらいがあるとみられます。
しかし、政府軍は攻撃の停止を表明したあとも「テロ組織との戦い」を掲げて、アレッポアルカイダ系組織だけでなく反政府勢力の一部への空爆などを続け、反政府勢力側もこれに応戦しています。このため、政府軍による今回の攻撃停止の表明によって、事態の鎮静化につながる可能性は低いとみられます。